家電製品の修理担当者の家電修理現場からのメッセージ

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リコールについて考える

 

リコールという制度ができてからかなりの年数が経つが・・・ 特に人体に影響があるとかの重大な製造責任はメーカーの保証期間に関係なくメーカー責任で修理解決しなければならない。 詳しくはリコールで検索してみてほしい。

 

特に最近では車メーカーに多い。 ほとんどの車メーカーが定期的にリコールを出しているので何を信用していいのかわからない。 ユーザーの方もリコールは当たり前で無償で修理してくれたらそれでいいや みたいになってきているのではないだろうか・・・

私もマイカーのリコールで二度もディラーに行った経験がある。 それもふざけているんかい! とキレそうになったし。 運転席のエアバックのリコールで行って数カ月も経たないうちに助手席のエアバックでと2回も行く羽目になったのだ。

一回でやれよ!! リコールでの部品交換は無料が当然だが往復のガソリン代はでないのはもちろんのこと無駄にした時間も保証はない。おまけに予約で時間制限も受ける。 それでも当たり前のような客対応である。 無料で部品交換してあげましたよというにおいがプンプンしてきたのである。

リコールという制度は私が家電メーカーに就職した昭和40年代半ばにはまだ存在していない制度だった。

今も昔も変わらないのが保証期間一年というくくりだ。 それもだんだんと故障部分によっては3年とか5年とかになってはきているが・・・

また有料で保証期間延長という制度を持つ販売店もあるがふざけた制度であるし保険会社の儲けでしかないと思う。

実はメーカーの修理担当者として無料保証期間が過ぎて有料修理ということで修理代をいただいたときに心を痛めたことも一回や2回ではない。

また逆に保証期間ではあるが取り扱い責任であったり保証期間を過ぎているし明らかに製造責任ではない取り扱い責任でもごねられて修理代をもらうことができなかったくやしくて腹立たしい経験ももむちゃくちゃ多かった。

それがトラウマで何十年もたった今でも人間不信になっている。 修理代というお金がかかった時の人間のいやらしさをいやというほど見てきた。

保証期間を過ぎていてもリコールとしてメーカーの責任で無料修理するものもあるが 人体に影響しない普通の故障として取り扱われているものでもこれはメーカーの責任でしょ!という故障もたくさん見てきた。

私の勤務していた家電メーカーは故障の重要性をランク分けしていた

1 人体や家屋などに危害を及ぼす重大な故障

2 人体や家屋とかには危害は及ぼさないがその製品としての機能を損なう故障

3 人体や家屋などに危害を及ぼさないし製品としての機能は損なわない故障 などのようなランク分けだ。

1は販売店などから顧客名簿を集めたりテレビ新聞などマスコミで幅広く情報を集めてメーカー側から積極的に全数無償修理するもので販売後10年以上たっているのでも追いかけて無償修理する。

客に依頼されもしないのにこちらから連絡をとって修理させてくださいとお願いして修理に伺うのである。 時にはノベルティといって粗品を手土産にして修理させてもらうのであった。

2はユーザーから修理を依頼されたときに保証期間を過ぎていても適当な理由をつけて部品を無料交換するもの。

3はユーザーから別の症状で修理依頼されたときに客には黙って無料でその部品も交換しておくというような重要ではないこと。例えば材質不良で部品が色あせるとか

ま 今現役時代を思い起こしても製造責任と思われるのに客に負担をさせていたもの

明らかに取り扱い側の責任なのにごねられて修理代をもらえなかったもの

トータルで五分五でバランスが取れて家電業界が今も成り立っているのかなとも思ったりするなぁ♪