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自宅のエアコン故障

緑内障5アプローチ 自宅で出来る!緑内障改善プログラム

建ててから約20年の我が家のエアコンは全部で5台あります。
5台の内新規購入は2台だけであとは前に使っていたのを移設で取り付けていました。
移設組の内一番使用頻度の低い子供部屋のエアコンが数年前に壊れて買い替えました。
そしてこの夏壊れたのは新規購入の内の一台です。

新規購入といっても築20年ですからエアコンも20年物です。 2019年7月末になってこの夏始めて運転したのですがその日は普通に冷えました。 なのでこの夏も安心だと思っていました。

ところが翌日運転してみるといつまでたっても冷えてきません。 おかしいな と思って室内機を見上げると運転ランプが点滅しています。 えっ! このタイミングで故障かよ! と思いました。

運転ランプ点滅は室内機と室外機の信号のやり取りの異常です。 簡単な原因であればヒューズ単独の断線も可能性があります。 夜だったので点検は明日にして隣の部屋のエアコンを運転して扇風機で冷風を取り込む応急処置としました。

翌日、まずは調べやすい室外機を分解して目視でヒューズや基板内の部品を念入りに確認しました。すると基板に取り付けてある電界コンデンサーが一つ黒く変色して液漏れのような状態になっているのを見つけました。

もう老眼で細かい数字は見えないので虫眼鏡を使って確認すると35V100μFでした。

昔の現役時代なら工具鞄の中にいくつも転がっていたであろう部品です。10円か20円くらいのものです。古い基板とか持っていれば部品どりもできたでしょう。

電解コンデンサー単体の寿命だと判断しました。 何か別の部品とかが故障して過電流とかのまきぞえでの故障でもないと判断しました。 なので電界コンデンサーのみ交換すれば治るだろうと思いました。 自身のほどは6〜7割といったところです。

なにしろ20年経過しているので別の部品も重複して壊れているかもしれないし 治った瞬間別の部品が壊れることもあります。 過去には何度もそんな苦い経験を積み重ねてきています。

現役のサービスマンに連絡してみたけど今どきのサービスマンは基板内修理をしないので持っていません。 なのでamazonで10個500円で買いました。 10個もいらない 一個あれば十分なんだけど500円で治れば安い物でしょ。

数日待って到着した部品は想定どうりで何の問題もありません。 現物よりサイズは小さいけど耐圧が35Vで同じなので問題ありません。

室外機を分解して基板から不良部品を外し、新しい部品を取り付け室外機を組み立てて試運転をする。ここまで30分もあれば十分だと高をくくっていました。

昔はこんなことで何度もどつぼにはまったことがありますが。

 

やっぱり どつぼに

外そうとした不良コンデンサーの半田が上手く吸い取れません。 電動半田吸い取り機は持っていません。 なので手持ちの半田吸い取り線を使ったのですが。 半田吸い取り線は細い銅線をシート状にしてあるもので溶かして液状になった半田を毛細管現象を利用して吸い取るものです。 私の手持ちの半田吸い取り線はもうかなり古いので銅線の表面が酸化しているのでしょう。

全然吸い取ってくれません。これもよく経験したことですが。 ならば電解コンデンサーの足を一本ずつ交互に半田ゴテで温めてす少しずつ抜き取って行く作戦にしました。これも昔半田吸い取り線がない時代によくやったテクニックです。

半田吸い取り線があった時も半田吸い取り線を節約するためにもよくやりました。 しかし、これでもなかなか取り外しができず四苦八苦の末やっと取り外することができました。

 

一難去ってまた一難

今度は抜き取った電解コンデンサーの足の穴の一つの半田が取り切れていません。 どうやら半田は基板の裏面だけではなく表面まで貫通してあるタイプのようです。

一ミリにもはるかに及ばないほどの小さな穴です。 どうやっても目詰まりしている半田が取れません。 半田ごてを当てて半田を溶かしながら新しい電解コンデンサーの足をさっと突っ込もうとこころみましたが足が曲がるばかりで貫通しません。

じゃぁ しかたない最後の手段、細いドリルで穴を貫通させようと思いました。 ドリルの刃は各種持っています。0.1mmからあります。 しかし細いドリルの刃を取り付けするアダプターが見当たりません。 最近買ってドリルケースに入れていたはずなんだけど・・・

しかたないので最近買ってまだ一度も使ったことのないケガキペンでつついてみましたが貫通した感触がありません。

もう一度半田ごてを当てて半田を溶かしながら新しい電解コンデンサーの足をさっと突っ込む作戦をやってみようと思い新しい電解コンデンサーを突っ込んでみると・・・

なんということでしょう・・・新しい電解コンデンサーの足がすっと通りました。 なんとケガキペンの針で突いたので貫通していたようです。

ふぅっ〜 と大きなため息をついて室外機を仮組立しました。

そして室内機の電源を入れて運転スイッチを押しました。えっ! なんということだ!

今度は全く電源が入らない。

全然別の故障がこのタイミングで! 最初は電源が入っていたらから運転ランプが点滅して異常を知らせてくれたわけである。 そして室外機の電装部品のひとつを交換した。 電源が入らないという症状は室内機の問題である。

全く関連のない故障だ。最初の運転ランプ点滅で異常知らせてきてコンセントを抜いたままにしておいただけで別の故障が発生していた。 こんな経験は現役時代でも記憶にない。

もう疲れ果てたので翌日に室内機を確認することにした。

 

一夜明けて

室内機を余裕で点検できるサイズのハシゴは我が家にない。実家から借りてくるという選択肢はあるにはあるが。そこまでして本気でとことん調べる気力はない。

室内機を分解点検するには低すぎるサイズの我が家にある踏み台を使って室内機の基盤を外してみた。

目視では異常は見つけられなかった。テスターは持っているがどこまで電源がいっているかを見る気力はない。ここでギブアップとした。

 

買い替え

買い替えに当って家電量販店 ホームセンター を見てきた。 そしてネットも確認してみた。 ホームセンターで買ってきて自分で取り外し取り付けをするのが一番安くつきそうだったが 念のためいろいろ相談してみた。

やっぱり家電量販店で取付無料がいいのではないかと決断した。 そして後日やっと新品が取り付けられた。故障してから10日ほどたっていた。

新品の快適なことには感心した。 音は静かだし風量もありすぎるくらい十分出ている。 さっさと新品にしておけばよかったのに・・・とつくづく思った。

かといってもっと古いエアコンもあるのだがそれを買い替えようとまでは思わない。やはり故障するまで使うだろう。そして故障はある日突然やってくるだろう。一番使いたいであろうシーズンに。


一般の人なら

一般の人なら夏場のピーク時になんの前触れもなく突然エアコンが壊れたらどうするだろうか?
販売店なりメーカーに修理依頼するだろうか?

一般の人はエアコンを買った年代を忘れている人がほとんどだろう。
質問すると大体半分くらいの年数に思っている人が多い。もっとひどい人は三分の一くらいに思っている人さえいる。買って20年経っているのに10年くらいかなと言う。メーカーのサービスマンはエアコンの型番を見れば瞬時に製造年が解る。

エアコンの法定部品保有期間は製造終了後9年である。有名メーカーは10年過ぎていても主要な機能部品は在庫していることが多いが。
それでも10年過ぎてて故障したら修理依頼せずに即買い替えた方がいい。

それは大きく2つの理由がある。

たとえば今回私が経験した自宅エアコン故障のような場合。

修理依頼して見に来てもらうと出張費と点検料がかかる。
見に来るまで一週間とか待たされたあげく
もう部品がありませんから買い替えてくださいと言われる。
3000円から5000円くらいは無駄になり日にちも無駄になる。

もう一つの理由は 見に来てもらって簡単に治ったとしてもあと何年使えるかということである。
修理代にかけた金額に見合う分この先使えるかということになる。

エアコン自体のあらゆる部分が老朽化しているので最悪ひと夏もたないかも知れない。

数日のうちに他の部品が壊れる可能性も大である。
そうなると客から治したのにすぐ壊れたとクレームが来て最悪治した時の修理代を返金させられることすらある。
なので普通のサービスマンならそれも想定して治せる場合でも治さないと選択をするだろう。

最後に

10年過ぎて壊れたエアコンは速やかに買い替えた方がいい。

現代のエアコンの性能は10年前と全然違う。
そして省エネ性能も格段の差がある。(機種にもよるが)